岡寺について【寺宝】

日本最初やくよけ霊場 | 寺宝
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岡寺式 葡萄唐草文様 瓦
白鳳時代
岡寺の境内各地から出土した、創建当時の瓦。瓦当面を上下の二区に分かち、上帯は狭く、線鋸歯文を配し、下帯は広く葡萄唐草文を飾る。葡萄唐草文はオリエントに始まり、ギリシャ・ローマからシルクロードを通じて中国や朝鮮半島におよび、日本へも波及した。葡萄唐草文を飾った軒平瓦は、複弁五葉蓮花文軒丸瓦と組合い、岡寺を中心とする奈良盆地の南部から竜門山地周辺にかけて、限られた山岳系の寺院などで出土し、独特の分布圏を形成しているため岡寺式瓦とも呼ばれる。
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阿弥陀三尊立像 中尊 阿弥陀如来像
鎌倉時代
本堂に安置されている阿弥陀三尊立像の中尊、阿弥陀如来像。制作年代不詳ではあるが近年の調査で鎌倉時代の可能性が高くなっている。今後さらなる調査を実施予定。
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阿弥陀三尊立像 脇侍 観音菩薩 勢至菩薩
江戸時代
本堂に安置されている阿弥陀三尊立像の脇侍、観音菩薩像と勢至菩薩像。両像ともに制作年代不詳ではあるが江戸時代と見られる。中尊の阿弥陀如来像が鎌倉時代の可能性が大きい為、中尊にあわせ後世に開眼された可能性もある。今後さらなる調査を実施予定。
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不動明王立像
平安時代~
長らく開山堂(納骨回向堂)に安置されていた不動明王。現在は本堂に安置。痛みが著しかったため平成20年に修復に入る。解体の際に詳しく調べると胸部の部材が平安時代のものと判明する。それにより各時代に修復されつづけ現在まで伝わった不動明王である事が判明する。修理にあたった仏師は本来なら新しく作り直してもおかしくない状態だったにもかかわらず、一部でも制作当初の部分を残しつつ現在にまで受け継がれているというのは意義のある事であり、だからこそ信仰を集め現在まで伝わっている理由であろうと言っている。
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二臂如意輪観世音・不動明王・愛染明王
室町時代
岡寺所蔵の掛け軸。それぞれ室町時代。 二臂如意輪観世音菩薩の掛け軸は極めて珍しい作例である。